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2017年6月12日

今回はビットコイン、ブロックチェーン編です。

 

 

ビットコインって何?

ビットコインは、インターネット上の仮想通貨の1種です。

1万円札や100ドル札のように現実の世界で通貨として発行されているわけではありません。

かといって、SuicaやICOCAのような電子マネーとも違います。

 

 

現金や電子マネーとビットコインの違いは?

現金や電子マネーとビットコインの一番大きな違いは、中央管理者の有無です。

日本円なら日本銀行、ユーロならECB(欧州中央銀行)のように、現金は中央銀行が通貨を発行、管理しています。

電子マネーは通常、その地域で使われている通貨を使って支払いをするために用いられます。

日本国内であれば、日本円をチャージし、日本円で引き落とされるのですから、そこに現金は存在しなくとも、日本円という通貨を用いて決済をしているのと実質的には同じなわけです。

 

一方、ビットコインには中央管理者が存在しません。

ブロックチェーンという技術を用いて、取引を管理しているのです。

 

 

ブロックチェーンって何?

ではブロックチェーンとはどういうものなのか、見ていきましょう。

端的に言えば、ブロックチェーンは、取引台帳をネットワーク上で分散して管理する技術のことです。

 

分かりやすくするために、現金との比較で考えてみます。

Aさんが銀行を通してBさんに1万円を振り込むと、銀行の取引台帳には「AさんがBさんに1万円を振り込んだ」という記録がなされます。

取引台帳は銀行しか持っておらず、公開されることはありません。

なぜなら、銀行では取引情報と個人情報が常に結びついているからです。

 

一方、ビットコインでは、すべての取引台帳が公開されています。

ただし、「AさんがBさんに1ビットコイン振り込んだ」という形ではなく「口座Aから口座Bに1ビットコイン振り込まれた」といった形です。

どの口座の間でいくら取引されたかということは分かるのですが、その口座が誰のものかは分からないので、取引台帳を公開しても問題ないのです。

 

さて、ビットコインに管理者がいないことは既に触れましたが、ではこの取引台帳はどこに保管されているのでしょう?

答えは、ビットコインのネットワークに参加するあらゆるコンピュータです。(厳密にはすべてのコンピュータではありませんが、非常に多くのコンピュータが取引台帳データを持っています。)

(https://bitnodes.21.co/より引用、世界のビットコインノード分布)

それらのコンピュータに保管されている取引台帳に、「一定のルール」で新しいページを加えていくのです。(「一定のルール」に関して詳しく知りたい方はこちらの記事に詳細が載っているので参照してください。)

 

この、数多くのコンピュータにデータを保存し、一定のルールでデータを加えていくことで、データの改ざんや破壊を防ぐ技術のことをブロックチェーン技術といいます。

 

 

ビットコインのメリットは?

・個人間での送金なので、時間や場所に関係がない

銀行振り込みのように仲介する機関が存在しないので、海外だろうが、日曜だろうが、送金することができます。

 

・送金手数料が格安

送金手数料は0円~数円です。

 

・制限が存在しない

ビットコインは世界中どこでも利用でき、両替の必要はありません。

また、銀行を通して送金する際に必要な煩わしい手続きもありません。

 

・特定の国の事情に影響を受けない

例えば、日銀が通貨の流通量をいきなり2倍にしたとすると、現金の価値は半分になります。

俗に言うインフレですね。

ビットコインには中央管理者がいないのでそうした心配はありません。

また、管理者がいないので預金封鎖のようなことが起こるようなこともありません。

 

 

ビットコインのデメリットは?

・国や銀行による補償がない

管理者がいないということは何かあった時に補償してくれる人がいないということです。

暴落しようが、間違えた宛先に送金しようが、コンピュータがウイルスに感染して盗まれてしまおうが、自己責任です。

 

・相場変動が大きい

中央銀行は通貨の価値が行き過ぎた変動を起こさないように管理しています。

管理者がいないビットコインは変動幅が大きく、投機的側面があります。

資産として持つには不向きだと言えます。

ただし、その変動をうまく利用すれば儲けることができる可能性もあります。

 

・パスワード漏えいの危険性

これはオンラインバンキングなどでもそうですが、パスワードが流出するとビットコインが不正利用される恐れがあります。

上でも述べた通り、そのような場合に誰かが補償してくれることはありません。

 

・不測の事態に対応できない可能性

銀行にお金を預けている人が不慮の事態で亡くなった場合、銀行が持っている個人情報をもとに相続人が相続することができます。

しかしながらビットコインの場合、パスワードがわからなければ誰もそれを取り出すことはできません。

それを防ぐためにはパスワードを共有しておくことが求められますが、そうなるとパスワード漏えいの危険性が高まってしまうことも考えられます。

 

 

まとめ

ビットコインは中央管理者を必要としない新たな仮想通貨のシステムです。

ブロックチェーン技術を利用した安全性、世界中どこでも利用でき、素早く、格安で送金できるその特性から、大きな可能性を秘めていると言われています。

また、ブロックチェーン技術は、仮想通貨以外にも様々な応用が開発されています。

日本では未だにネガティブなイメージが先行するビットコインですが、その実態を正しく理解し、よりよく活用することが求められるのではないでしょうか。

 

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日記

Posted by ハレ


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